忙しく故障してからほったらかしにしていたDM-130を修理しました。故障内容はヒューズが飛び交換してもじんわりとヒューズか再び切れてしまう故障です。まずは下の回路図を見てみます。
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1次側のトランスがショートしている場合は一瞬でヒューズが飛ぶはずですので2次側の故障の故障を疑ってみます。回路構成から出力制御のトランジスタの故障ならヒューズは切れません。ヒューズが切れる程の大電流が流れる原因として最も疑わしいのはダイオードブリッジの故障です。テスターでチェックしたところあり得ない方向でショートしていました。故障箇所確定です。サクッと交換して動作チェック。正常に動作しました。
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動作チェックが終わったのでダイオードブリッジの各端子にダイオードと並列に成るようにノイズ防止コンデンサをハンダ付けして熱伝導グリスを塗って元有った場所に戻して完了。
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整流ダイオードに平行にコンデンサを取り付けるのは最近では余り見かけませんが、医療機器などノイズが発生しては困る回路には必ず施されています。交流を整流する時、+から-に電位が変化(あるいはその反対の時も)する時に高周波のスイッチリングノイズが発生します。それを抑制するためにコンデンサを取り付けるのです。オリジナルは0.1μFの物が付いていましたが、持ち合わせが無いので0.01μF 50Vの積層セラミックコンデンサを付けました。積層セラミックは高周波特性(ESR)が良いので容量が減っても問題はありません。交流20V程度の回路ですので20×1.4以上の耐圧が有れば良いです。元通り組み上げて今回の修理は完了です。思えば今回の故障には因果関係があり以前サーモスタットの故障で高温になり保護回路が働く故障がありました。その時のダメージがダイオードブリッジの寿命を縮めた可能性も有りますね。この電源の故障で新たにスイッチリング電源を導入しました。殆どノイズは認められませんが〇ではありません。古い電源ですがまだリニア電源メリットは十分と言うことで予備電源として活躍出来そうです。修理費用として500円もかかっていませんw
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